人気放送作家の鈴木おさむさん(50)がSMAP解散の真相を書いた小説「20160118」を文藝春秋に発表し話題になっています。スマップ解散の真相を暴露した小説のネタバレについて書いていきます。
SMAP解散騒動とは
ジャニーズの超人気グループであるSMAPが2016年に解散しました。この解散にはいろんな人物がからんでおり憶測や疑惑があります。
2016年の1月13日にSMAP解散がスクープされそこから大きな騒動となります。
1月18日の「SMAP×SMAP」生放送で、一連の騒動をSMAP全員が並んで謝罪をし、解散を否定しました。
管理人もこのときの生放送をみていましたが、終始暗く重い空気感があり覇気がなく異様な雰囲気だったのを覚えています。
その後何度も協議を重ね8月14日に正式に「スマップ解散」が発表され同年12月31日をもって解散となりました。
鈴木おさむスマップ解散暴露小説ネタバレ「謝罪シナリオを書いたのは鈴木おさむ」
鈴木おさむさんは文藝春秋1月号で「SMAPのいちばん長い日ーー“公開謝罪番組“担当の放送作家が描く崩壊と再生」というサブタイトルで小説を発表しました。
この小説は当時「SMAP×SMAP」に放送作家として関わっていた鈴木おさむさんがあの公開生謝罪の裏側を書いたものです。
誰もが違和感を感じた公開生謝罪はやはりシナリオがありました。そのシナリオを書いていたのは鈴木おさむさんでした。
【2016年 1月18日 午後6時】
テレビを通して沢山の人を笑顔にしてきた彼らに、悲しい言葉を言わせたくなかった。
そんな言葉は誰も望んでいないのは分かっていたから。
今まで彼らがこの言葉を言ったら面白いかな、格好いいかな、と考えてきたのに。
この日に考える言葉はそうではなかった。
文春オンライン引用https://bunshun.jp/articles/-/59214
小説の一部を抜粋したものですが鈴木おさむさんの苦悩が感じられます。
【2016年 1月18日 午後8時】
面白い放送でもない。格好いい放送でもない。感動する放送でもない。
ただ、見た人には解散しないことは分かり、最低限の安心を感じてほしいと思った。
それだけでも伝わればと。
何度見ても動かなかった時計の針がようやく放送まで1時間を切った時に、ハルタが僕のことを呼んだ。その時、ハルタの顔を見て、僕の鼓動はさらに速まった。
文春オンライン引用https://bunshun.jp/articles/-/59214
この時鈴木おさむさんが書いた謝罪シナリオはメリー喜多川副社長(メリーさん)から強烈なダメ出しをくらったそうです。
私、あの放送見た後に「SMAP解散しない!」って出てすっごい不思議だったのよね。
私、解散会見にしか見えなくて、解散しないってどうしたら取れるん?言ってなくない?しないならしないで、なんではっきり言わないの?なんでこんな中途半端なの?ってのが不思議だったので、今更ながら腑に落ちた。一番の読みどころは、メリーさん怒りの文書(A4びっしり)をスタッフ5人で冷や汗をかきながら読むシーン。
A4びっしりの怒りの文書は恐ろしいですね。鈴木おさむさんやスタッフ5人が冷や汗をかくほど強烈なダメ出しだったようです。それだけメリーさんは芸能界ですごい権力をもっていたのでしょう。鈴木おさむさんがとても焦った様子が小説から伝わってきます。
鈴木おさむSMAP解散暴露小説ネタバレ「Tはつらい役回り」
謝罪のシナリオは鈴木おさむさんが書いていました。
たしかにスマップ謝罪会見の一人一人のコメントからは覇気がなく、重い雰囲気が漂っていたのでシナリオがあったことは納得ですね。
彼の楽屋をノックし、入っていった。
ノグチの口からお願いがあることを伝えた。言ってほしい言葉があると。
その言葉を見せた。
彼はその言葉をじっと見つめた。
彼がそれを見つめているとき、胸が張り裂けそうだった。
僕らはなぜその言葉を言わなければいけないのかを話さなかった。言えなかった。
すると、彼は、その目を僕らに向けた。
そして言った。
「わかった」
と、一言だけ。
彼は分かっていたはずだ。自分がその言葉を言うことでどうなるのか?
この言葉を誰が言わせようとしているのか?
理由も聞かなかった。
そして、僕らが彼の優しさに甘えて、お願いをしに行ったことも。あの目は全部分かっていた。
なのに。なのに、「わかった」と言ってくれた。
自分が言わなければそれを誰かが言わなければいけなくなる。
それも分かっていたはずだ。
彼は。すべてをわかって。
わかった
と言った。
文春オンライン引用
メリーさんから強烈なダメ出しをくらったA4の紙には「メンバーの一人が社長に謝る機会を作ってくれたおかげで今ここに立てています」と言わせるように指示があったそうです。
01:30 おさむ、PDハルタからフジテレビに呼出しの電話
02:15 局に向かい、会議室で20人ほどスタッフ集合
今夜放送のスマスマの一部を生放送にすることが伝えられる
06:00 冒頭で説明することと歌唱なしが決まる。
09:00 おさむ、自宅でタクヤと電話。何を話すか決める
15:00 おさむ、フジテレビへ。リーダーから言葉は最小限にしたいと意向
18:00 おさむ、原稿を上げる。事務所に見せなければならない。
19:00 事務所から返事。
もっと個人の思いとか言葉はない→多少言葉を足す→OKが出る
19:30 メンバーに原稿を見せる
21:15 ジャニーズ事務所→PDハルタ→おさむ、
5枚だけコピーされたワープロ書きA4の紙を渡される
内容はおさむの原稿へのメリー喜多川からのダメだしと、
必ず「メンバーの一人が社長に謝る機会を作ってくれたおかげで今ここに立てています」
と言わせるようにという指令
21:30 その言葉をツヨシに言わせることになり、本人に伝える
22:15 公開謝罪生放送
鈴木おさむさんはこの言葉を草彅つよしさんにお願いしたのですね。鈴木おさむさんにお願いされた草彅つよしさんは一番言いたくなかった言葉を言わされた損な役回りだったのです。
この謝罪会見はジャニーズという会社に謝罪するSMAP5人を生放送で放送する為のものだったんですね。視聴者がみんな感じていた違和感の原因がわかりましたね。
鈴木おさむSMAP解散暴露小説ネタバレ「鈴木おさむからスマップへのラブレター」
鈴木おさむさんはこの小説についてInstagramでも投稿されています。
本日発売になりました「文藝春秋」の創刊100周年記念号に小説を書かせていただきました。
タイトルが「20160118」です。
あの時の謝罪放送と、それから、、をテーマにして、小説として書かせていただきました。
色々なニュースが出る前。今から3か月ほど前に、依頼を受けました。
とても悩みましたが、その間に、色々なことが起き、ニュースで知り驚くこともあり。
結果、小説として書くことにしました。
が、これは「何かを暴露する」とか「誰かを告発したい」なんてものではありません。
もうあの日のことなんか思い出したくない!と言う人も沢山いることはわかってます。あの日のあの放送の原稿は放送作家として僕が書くことになったのですが、
ここでは、僕の目から見えたものを小説として書いていて、
あの日の放送からの5人の行動に対して感謝していること、ああいうことが起きる裏での、彼ららしさと優しさ。
そんなことを小説として書いています。これは個人的な思いではありますが、物語の最後には、6年たって見えてきた気がする小さな光とかすかな希望を書いているつもりです。
きっと「言霊」ってある気がしますので。物語の中に、福島、の話が出てくるのですが、今回の僕の原稿料は全額、東日本大震災ふくしまこども寄附金に寄付させていただきます。
雑誌の方がまあまあお高いので、立ち読みでも、回し読みでもいいので。
あの放送をきっかけに、メディアも大きく変わったと僕は思ってます。
この小説によって、小さくてもいいので、何かが変わり、光がさすことを願っております。
鈴木おさむ
鈴木おさむさんがこの小説を書いた理由は「何かを暴露する」「誰かを告発したい」ということではなく、SMAPのSMAPらしさとやさしさを書きたかったそうです。
大事な部分はもう表に出てるから高いと思ってまで買う価値はないかもしれないけど
鈴木おさむにとってメリーさんの意向であの謝罪会見書かされたことは自分が放送作家として終わったとずっと後悔するくらいの出来事だったんだな、業界でも異様なことだったんだなというのは全体を通して痛いほど伝わってきたかな
鈴木おさむさんはこの6年間、謝罪会見の出来事をずっと後悔してきたのでしょうね。鈴木おさむさんはそれを自分たちの意にそわなくても受け入れてくれたスマップにとても感謝しているのですね。
社会学者の古市憲寿さんもツイートで言われているように鈴木おさむさんがSMAPへの謝罪と感謝を書いた「ラブレター」なのかもしれませんね。
追記:なぜこのタイミングで発表したのか
先日からのKing & Princeのメンバー3人脱退や滝沢秀明さんの副社長退任と退所でジャニーズ事務所は崩壊寸前では?!と世間では噂になっています。
特にKing & Princeの脱退発表の映像はSMAPの公開謝罪とかぶるものがあります。
このキンプリメンバーも言いたいことを押し殺しているような印象がありました。
鈴木おさむさんがこのタイミングで小説を発表したのはキンプリがこのままだとスマップのように誰もが悲しむ結果になってしまうのでは…との思いからです。
そんな意味も込められた小説だったのですね。鈴木おさむさんの想いが届き芸能界の闇がなくなるといいですね。
コメント